刃物大好き、切れ味良く研いでー使ってー

刃物あれこれ、切れ味良く研いでー使ってー出来心トライ

切れ味の良い刃物は安全

刃物が大好きで、より良い研ぎ方を探求するのが大好きです。感覚でサブミクロンレベルくらいの切れ味の確認はできるようになっています。

さて、刃物で怪我をしたことがありますでしょうか?刃物は正しい使い方をしていないと怪我をしてしまいます。

使っている刃物の切れ味がよくない場合、必要のないはずの力をかけて使うことになり、結果的に怪我につながります。

例えば、切れ味の悪い包丁でスイカを切ろうとしても、刃先がスイカに食い込んでいかないので無理な力が必要になります、さらに包丁がスイカに切り込まずに刃先が表面ですべってしまい、無駄な力で手元が狂い手を怪我する、なんてこともあります。

切れ味良く刃物を研いで使えば安全で気持ちがよいですし、切ったあとの仕上がりも良いものになります。

刃物あれこれ

さて、刃物といってもいろいろです。大昔には石を割った石器を刃物として使用してたところからはじまり、包丁、剃刀、ハサミ、おろし金など身近なものから、カンナ、ノミ、ナタ、ドリル、針など職業的なものまで幅広くあります。

ノミ
ノミ

そのすべてが刃先を尖らせて作っていますが、切るメカニズムや必要とされるスペックは多種多様です。

下の写真は、購入したばかりのかつお節削りで削ったかつお節は、ボロボロで美味しそうには見えませんが、刃物をきちんと研ぐと花かつおのようなふわふわのかつお節になります。

削れない鰹節削り
削れない鰹節削り
鰹節削り
研いだあとの鰹節削り

そしてたとえば、研ぎ澄まされたカンナはヤスリで磨いてもなかなか達成できないほどピカピカで平滑な面に仕上げることができますし、ハサミは両刃が閉じる方向に動くだけでなく、刃と刃が寄っていく力も利用して切るなど、さまざまな仕組みがありとても面白いです。

ちなみに、刃物面を平坦に研いでいると、砥石とくっつく現象がみられるようになります。

刃物と砥石がくっつく
刃物と砥石がくっつく

刃物の刃先の形

刃物の先端の角度のことを刃先角といいます。刃先角は、例えば、ハサミは50度~60度、金切りハサミは80度というように刃物によってさまざまに設定されています。

先端角
先端角

刃先角が小さいと切り裂いて進む力は大きいですが刃先は弱くなり、刃先角が大きいと切り裂いて進む力は小さいですが刃先は強くなります。

刃物の材料

刃物を研いでいると場所によって金属部分の色が違うことに気が付きます。一般的な刃物は特徴の違う材質を重ね合わせた構造になっています。

カンナ
カンナ

刃先強度が必要な箇所には硬い材料、その他の部分には衝撃に強い粘り強いけれども研ぎやすい材料が使われています。

人間の歯も似たような構造になっており、改めて自然界の造りには驚かされます。

研ぎの基本

まずは砥石を研ぐところからです、刃物を研ぐための砥石がガタガタでは意味がありません。砥石同志で、砥石が複数ない場合には耐水ペーパーを平らな面に置いてそのうえで砥石を整えて使います。

砥石合わせ
砥石合わせ

砥石の種類

砥石には粗さの違いで、荒砥、中砥、仕上げ砥の3種類にわけられます。

粗さの指標は#の記号のあとに付く数字で示されます。数字が大きいほど細かく、数字が小さいほど粗いです。

荒砥

荒砥は主に刃が欠けた時や刃先の変更を余儀なくされたときに用います。

#500くらいまで

中砥

中砥は一般的な刃物の研ぎでよく使われます。

#700~#1200くらいまで

仕上げ砥

仕上げ砥は刃を仕上げるための砥石です。粒子が細かくねっとりとしています。

#6000~

最近は耐水ペーパーで#数万のものも散見されますが、もうこのレベルになると違いがよくわからないです。

最初に砥石をそろえるなら

砥石を買う前に、まずは安価で手に入り、メンテナンスの必要ない、耐水ペーパーやすりを平らな面に置いて研ぐところからはじめてもよいかもしれません。

最初に砥石をそろえるなら中砥と荒砥の砥石くらいからで良いのではないでしょうか。砥石がひとつしかないけど砥石の表面を平らにしたいときにも耐水ペーパーやすりで代用すると平らにすることができます。

さらに研ぎたくなったら仕上げの砥石や砥石を研ぐための砥石を専用で買ったりしてもよいでしょう。

ちなみに、刃物を平坦に研ぐことができた場合、砥石と刃物がくっつきます。こうなったら平坦の証です。

天然の砥石と人造の砥石

また、天然の砥石と人造の砥石でもわけられます。

天然の砥石は産地によってタイプの違う砥石があり、石英や長石を成分としています。貴重なので値段は高価になります。面を整えるのが難しいです。

人造の砥石は安定しており、酸化アルミニウムや炭化ホウ素などを成分としています。価格は安価ですが、減りやすいです。

最後に

切れ味の良い刃物を使うと爽快な気持ちになります。刃物の種類別の研ぎ方は別記事にしています。

のこぎりは特殊ですので、少し研ぎ方は異なりますが、合わせて載せておきます。

切れなくなった刃物は使い捨ててしまう方も多いですが、自分で研いで愛着のある道具に仕立ててみませんか。

タイトルとURLをコピーしました