蚊帳付きの木製パーゴラ(テラス)を手作り

蚊帳付きの木製パーゴラ(テラス)を手作りDIY木工作・電気工作

雑木の庭のパーゴラ(テラス)構想

雑木の庭でくつろぐ場所が欲しくて、屋根付きのパーゴラ(テラス)をつくりました。まずは構想図を描きます。下の図は横から見た図です。

自作テラスの構想図
自作テラスの構想図

材料は屋外耐久性の高いハードウッドである「ガンバツ」を使用するため、木材が重いことも想定して組み木の要素も少し取り入れています。

組み木の要素を取り入れた理由のひとつめは、ネジクギや金具で固定するだけの固定より組み木の要素を取り入れたほうが構造的に強いためです。ハードウッドはとても重いので結合部の補強の意味もあります。

組み木の要素を取り入れた理由のふたつめは、重い木材をネジクギで木材を固定するときに正しく固定できるように。重いガンバツを支えながら組み立てて固定していくことはとても大変で、正しく固定することも難しいからです。

さらに、ハードウッドは下穴がないとネジやビスが通らないほどの硬さの木材。固定作業も通常の木材の二倍以上の労力がかかります。高所であるうえにこうした作業を考慮して少しでも作業がラクになるよう組み木の要素を取り入れ金具を使わずに作りました。

それぞれの部品について傾斜や組み木を取り入れて細かく図面を書いていますが、ここでは省きます。

パーゴラ(テラス)の屋根構造

パーゴラの屋根にはポーリカーボネイト(ポリカ)を使うことにしました。この「ポリカ」という材料は熱で大きく膨張する特性があり、暑い夏にはポリカが熱で膨張するためネジでとめて固定するとポリカが変形してしまいます。

そこで木材でポリカを挟み込む構造にしました。具体的には屋根材のうえにポリカを置き、そのうえにさらにうえおさえの木材部品でポリカ(下の図のオレンジ色部分)をはさみこんで固定をします。

テラス屋根
テラス屋根

木材でポリカを挟み込む際にはポリカと木材の間にゴムのシートをはさんで防水をしています。ネジ(ビス)は隣り合ったポリカとポリカの間に打つようにして、ポリカをはさみこむようにします。

ポリカは穴あけやネジ留めがされておらず、左右の木材で挟み込まれて固定されている状態です。この構造なら熱によりポリカが膨張しても波打つことはないはずです。

テラス屋根

パーゴラ(テラス)を組み立てる

それぞれの部品を加工したら、まずは基礎を立てて基本の骨組みを組み立て、その後屋根をのせていきます。

パーゴラ(テラス)に蚊帳を手作り

せっかくパーゴラができても、蚊が来てはくつろげないので、蚊帳をつくって取り付けました。メッシュ生地にポリエステルの生地で補強を縫い付け、木材に留める金具をつけました。角部にはファスナーをつけてあります。

見栄えはいいものの、金具の位置が高く取り外しや設置が少し面倒で、その後作り変えています。さらに、夏は突風や台風があるので、蚊帳をずっと付けておくわけにいきません。着脱しやすいほうが使いやすかったので、見栄えよりも使いやすさを重視して蚊帳はいまは以下のような方法で付けています。

使い勝手と反省点

窓から出たところに小さなウッドデッキのような、縁側のようなベンチを同じくハードウッドでつくったので、使い勝手はばつぐんです。このベンチは同じものをふたつつくり、置き方次第で様々なアレンジができるようにしています。

タープを張ったりもできます。良いスペースができたので、ここでごはんを食べたりほこりが舞う工作だってできてしまいます。

反省点はもっと広くつくっても良かったかなと思っていることと、蚊帳の着脱が少し面倒なので、工夫をしたいなと思っているところでしょうか。夏の暑い日でもここで夕涼みすると風が心地よいし、蚊を気にせず過ごせて快適です。

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