土壌微生物と野菜の病気について調べてみた

土作りなど

土壌微生物

土壌中には多くの微生物がいて、寄生、共生などにより他の生物と関わりを持って土壌に存在しています。微生物は土壌にとても有益で不可欠な反面、そのバランスが大きく崩れると土壌で育つ作物に病気を発生させてしまうこともあります。連作障害もそのひとつで、特定の作物のみを育てていると土壌微生物のバランスが崩れて障害が発生すると言われています。ウイルスや糸状菌などの生物が悪さをしたり、栄養の偏りによる土壌の性質悪化なども原因になります。

糸状菌が由来の病気

 
作物病気
キュウリつる割病、つる枯病
キャベツ根コブ病
サツマイモつる割病
ジャガイモそうか病
ダイコン萎黄病、菌核病
トマト萎凋病
ナス青枯病
長ネギ黒腐菌核病、白絹病
ニンジンしみ腐病
ホウレンソウ萎凋病、立枯病
 
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だからと言って、糸状菌すべてが悪者なのではなく、ペニシリン、発酵菌、キノコ菌なども糸状菌に含まれており、人の生活に欠かせない微生物でもあり、微生物殺菌剤と称されるものもまた、菌で生成されており、表裏一体なのです。ともあれ、微生物を多く含む土壌ではそういった菌による病気にも強いとされており、強い土作りが大切であるということなのでしょう。

不耕起栽培もどき

不耕起栽培とは、文字通り耕さない栽培です。おそらく雑木の庭の畑もこれに該当します。耕さないので雑草も生い茂りますし、見た目もよくありません。そんな畑でも、野菜たちは立派に育ちます。時々生ごみを埋めるためにあちこち掘っていますが、耕すに近いことはこれくらいでしょうか。

あとは冬に落葉樹、春に常緑樹の葉を投入し、冬には微生物のエサである米糠を撒いておきます。除草剤もマルチも使っていない手抜き栽培です。しかしながら、越してきたときにはスコップが刺さらないくらい硬かった土が今ではふかふかになりミミズだらけの良い土になっています。土作りにも微生物の力を実感しています。強いて言うならもう少し大きな石を取り除いたら良いかな、とは思っています。

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