大きすぎる樹木でなければ女のわたしにもできる、地植え樹木の移植

大きすぎる樹木でなければ女のわたしにもできる、地植え樹木の移植剪定・手入れ

樹木を移植するのは難しい?

地植え樹木の移植は、女性には無理かもしれないと思っていましたが、大きすぎる樹木でなければ特別な機材を使わなくてもできてしまいました。おさえるべき要点をきちんと守ればさほど難しくないので、試してみるのも良いかもしれません。

地植え樹木の移植に適した時期

樹木の植え替えは、落葉樹か常緑樹かによって異なります。落葉樹の植え替えは、樹木が葉を落としている1月から2月くらいが好ましく、常緑樹は冬は避け3がつから4月ごろが適期です。時には失敗することもありますが毎年たくさんの樹木を移植しています。

移植の手順

①移植する樹木を選定

植え替えするのは以下のような樹木たちです。

  • 自然と自生し地生えしたけど、その場所には必要のない樹木
  • 植えてみたものの樹木にとってその場所が気に入っていない樹木
  • 植えてみたけど、景観を考えて移動したほうがいい樹木

樹木が成長したらどのような樹形になるか、樹木がどのような環境を好むか観察して移植樹木と移植位置を選定します。

②樹木移植前準備

樹木を植えかえる数か月前に根きりをして幹の根元の4倍程度を幹の周囲に描きます。その円周で幹の周りを掘っていきます。

下の写真は樹木のまわりを掘り進んでいる写真です。植え替え時期の数か月まえに樹木の周囲を掘り、太い根をある程度切っておきます。

根きり,根切り,移植

写真では少しわかりにくいので、掘り起こし線を入れた写真ものせておきます。

根きり,根切り,移植

基本的にはスコップで根を切っていきますが、スコップで切れない場合にはノコギリを入れて切っていきます。

この処理をしておくと、切らなかった古い根で樹木が生存しながらも、根が切断されたところから新しい細根を発生させることができます。結果的に移植時に掘り起こす範囲内に細根がたくさん残るようになります。樹木が生き残るにはこの細根がとても大切です。

また、根と葉っぱの量というのは、通常バランスの取れた状態になっています。太い根を切り落として、根と葉のバランスを崩していることになりますので、葉っぱの量を減らしてやると樹木の負担を減らすことができます。

③樹木移植

数か月経って細い根が出始めたら植え替えをします。残しておいた太い根も切り落としながら②で掘った穴に沿って掘り起こしていきます。

本来は土も付けて移植するのですが、写真用に移植するモミジの土を取り除いてみました。数か月前に周囲を掘ってあったので、細根がたくさん発生しています。細い根が残っていることが、樹木の移植にはとても大切なのですが、これなら成功するでしょう。

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掘り上げたらなるべく早く移植場所に植えます。不安定でぐらぐらするようだったら、添え木をしておきます。

移植に成功するか不安な場合には、鉢植えにして一年ほど水やりして育て、一年後に地植えしてあげると成功する確率もぐっとあがります。

まとめ

わたしが移植できる樹木の大きさはせいぜい2メートルほどの樹木です。これ以上大きくなるとちょっとわたしでは手が負えません。しかし力のある方や男性、何人かで行う場合ならばもっと大きな樹木を手仕事で移植できるでしょう。

これまでなん十本もの樹木を移植させてきましたが、移植が成功して、樹木がその場所を気に入ってくれた場合には、苦労した甲斐があったなあとしみじみ。

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