土壌の分類について調べてみた

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雑木の庭の土の色が場所によって違う

雑木の庭は上部や畑では黒っぽい土、掘り進んでいくと赤い土が現れます。写真を見るとその違いは明らかですね。造成された土地ではないので、もともとの土壌が現れているのですが、その違いはなんでしょうか。

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雑木の庭の黒い土
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雑木の庭の赤い土

土壌の色はどうやって決まるのか

土壌の色を観察してみたことがあるでしょうか。土壌には赤、青、黄、白、灰色など様々な色がありますが、その色は土壌が含む成分によるものです。例えば日本の黒っぽい黒ボク土は腐食した有機物を多く含むので黒っぽくなっています。日本の場合には腐食物を含まない土は一般的に赤っぽい褐色で、その色は酸化鉄によるものであることが多いです。   土の組成は天候や環境と密接に関わりがあるので、海外の土壌と日本の土壌では組成が変わってきますが、同じ緯度の海外の土地に砂漠がおおいなか、黒潮の影響で同じ緯度の海外の土壌と比較して日本は比較的降水量の多い天候であるため、植物には恵まれた天候であり土壌であると言えるでしょう。

土壌の主な分類とその性質

土壌の分類には様々なものがありますが、代表的なものだけ挙げてみます。    

泥炭土泥炭が堆積した土壌。窒素分を多く含み、リン酸、カリ、石灰が少なく腐食の分解が進まず有機物が未熟なまま堆積しており排水性が悪い。
砂丘未熟土海岸線に沿う砂丘などに見られる砂の土壌。
多湿黒ボク土黒ボク土が地下水などの影響で鉄やマンガンの斑紋ができた土壌。
黒ボクグライ土地下水の水位が高いところにある黒ボク土。下層にグライ層を持ち、関東以北に広く分布する。
黒ボク土火山灰を母材として腐食を多く含む。日本の畑の多くがこの土壌。
灰色低地土海岸や平地、扇状地などに広く分布する。
褐色低地土扇状地や沖積段丘など排水性のよい沖積地に分布する。
赤色土強い風化によって鉄が酸化し赤色になった土壌。台地上に見られる。
褐色森林土丘陵や山の斜面の排水のよいところに分布。国土の半数近くを占める。

  何気なく踏みしめている土壌に目を向けてその成り立ちを観察してみるのも面白いのではないでしょうか。      

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