日よけ、温室、テーブルなど自在にアレンジできるガーデニング棚を手作り

木工作・電気工作

苗や山野草を育てるガーデニング棚

山野草や種まき苗を育てていると植物を置くガーデニング棚(フラワースタンド、ガーデニングラック)が欲しくなります。窓の外に置いても家の中から植物を愛でたり作業することができますし、かがんで作業しなくてよいので手入れもしやすい。

少なくとも4種類以上でアレンジできるガーデニング棚を考えて、つくってみました。

ガーデニング棚の要望

  • 苗や山野草が蒸れないよう網状の棚があること
  • 冬には温室、夏には日よけを設置しておける構造であること
  • 最近は突風や台風も多いので風よけを設置できる構造であること
  • 清潔にガーデニング机としても使え、天板が金属であること
  • 掃き出し窓からの景観を保ちつつ部屋の窓から愛でたり手入れができるような高さであること
  • 花の色を引き立てつつ、庭のポイントになるような色合いであること

ガーデニング棚の構想

要望を盛り込んで図を描いてみました。赤色の「囲い」と名付けた部品と、黄色の「本体」は別個の部品です。「本体」には上段、中段、下段に棚が設置できるようにしてあります。

ガーデニング棚3D図面

「囲い」の部品は日よけや温室ビニールをかけるためのもので、使わない時には下段に収納しておける大きさになっています。余談ですが、合板を無駄なく使い切るような木取りができました。

木取り

さてエキスパンドメタルをはめ込み、棚にします。エキスパンドメタルとは金属板に切れ目を入れて伸ばしたもので、加工硬化が施された材料になっており、穴率が高くても強度が強いのが特徴です。

穴率が高いので汚れが付きにくいため、テーブルとして使う際には清潔だし、水はけの必要な苗には良好な環境になります。さらに、熱いものを置いたりするにも便利。

エキスパンドメタル

エキスパンドメタルにはステンレス製のものを使いました。錆びなくて手入れも楽です。

また、上段の高さは掃き出し窓の床部分と同じ高さにしました。室内から鑑賞や手入れをしやすくするためです◎

ガーデニング棚の高さ

色は庭のポイントにもなり、花の色にかぶらないよう濃い青色。少しアンティークっぽく見えるのは下地に茶色のワックスを塗っているためです。今回は安い合板を使っており、木材に色を塗ってべた塗りして、合板の安っぽい木目を隠してしまう効果も狙っています。

完成したガーデニング棚のアレンジ

ガーデニング棚のアレンジ①

最上段にエキスパンドメタルを置けばガーデニングテーブルとして使えます。この写真では「囲い」は下の段におさまっています。

ガーデニングテーブル

ガーデニング棚のアレンジ②

エキスパンドメタルを最上段に置いた場合にも中段に置いた場合にも、「囲い」を上にピッタリ置くことが可能です。風通しが良いことが必要な植物を置く場合にも同様にして使います。

ビニールで覆って育苗棚として使ったり、日よけで覆って山野草棚として使ったりすることができます。

このようにして組み立てた場合には、育苗器で育てた苗を屋外で育て始めるのに使っています。風を防ぐことができますし、温室なのでいきなり屋外へ出した苗が弱ってしまうことがありません。

さらに、掃き出し窓の高さに合わせて製作しているので、家の中から水やりや管理ができてとても便利です。

「囲い」を寒冷紗やビニールで覆ってぐるっとたこ糸でしばって取り付けています。

温室

ガーデニング棚のアレンジ③

エキスパンドメタルを中段に置いた場合です。棚から苗が落ちにくいです。作業をする場合にもこのようにして使うと便利。

育苗棚

ガーデニング棚のアレンジ④

エキスパンドメタルを下段に置いた場合です。背の高い植物を置くことができます。わたしは自動水やりを設置する際、末端まで水が流れるよう高低差を利用しますので、この棚でホースを固定すると便利です。

ガーデニング棚のアレンジ

その他のアレンジ

長手方向に細い何本かある木材は上段、中段、下段のどこにでも置くことができるサイズでつくってあるので、棚をつくったり、重い植物を置く際にはエキスパンドメタルの支えにしたりと、いろいろなアレンジができます。

さきほどの、ガーデニング棚のアレンジ④の写真ではわかりにくいですが上段手前にこの部材を一部だけに使っており、山野草を並べています。このように、棚の一部の上段だけを使うようアレンジすることができます。

ガーデニング棚の部品である囲いをトンネル栽培に

囲いは分離できるので、単体で土の上に置けば日よけや温室用の囲いとして使うこともできます。

まだ冬の寒さが残る時期から簡易的なビニールハウスをつくってフライング的に春夏野菜を育てるのがトンネル栽培です。

ビニールで覆って中の温度を上げ、外気の気温が低くても中の温度をあげて育てることができます。この栽培には、ビニールのほかに杭や支柱などが必要なのですが、杭や支柱の代替えとしてガーデニング棚の囲いを使います。

トンネル栽培

使い方はビニールをかぶせて紐でしばるだけ。トンネル栽培をした場合には手入れをするたびにビニールの開け閉めが厄介だったり設置が面倒だったりするのですが、これなら置くだけなのでとても簡単です。

ガーデニング棚のアレンジ おまけ

余った端材でガーデニング棚にサイズがピッタリの持ち運び用簡易箱もつくりました。継ぎはぎだらけですがおそろいで良い感じです。

持ち運び用簡易箱

ガーデニング棚は、季節によって以下のように使い分けています。

春・冬

温室として使い、育苗棚に使用します。温室棚として使用するより寒い時期に囲いはトンネル栽培に使用。

夏・秋

小さな樹木や山野草など鉢植物の管理用とします。自動水やりを効率よく使用したり日よけを付けるのに便利です。夏の過酷な時期を乗り切るために使用。

通年

季節を通じて、庭でガーデンテーブルが必要な時にも活躍します。