和にも洋にも合う、伸び伸びと育てているドウダンツツジ

樹木

四季を通じて楽しめる雑木の庭のドウダンツツジ

4月の初旬より陽のあたるところから順に庭のドウダンツツジの花が咲き始めます。葉のない枝にびっしり付く白い花は見事としか言いようがありません。春は花、そのあとには爽やかな葉、秋には紅葉を楽しめる見どころの多い樹木です。雑木の庭には大きな株から小さな株までたくさんのドウダンツツジが四季を彩ってくれています。

伸び伸び育てているので、花も豪快に咲き誇り、とても美しいです。

形が特徴的なドウダンツツジの花

その形がなにに見えるでしょうか。わたしには王冠のように見えますが、昔の人には灯台の柱に見えたらしく「灯台躑躅」とも書きます。ちなみに「躑躅」はツツジとよみますが、難しい漢字ですので書ける方は少ないかもしれません。またドウダンツツジは同時に「満点星」と書かれることもあり、この表記は花の咲く様子からの当て字かと思われますが素敵な当て字です。

ドウダンツツジとは;特徴、育て方、注意点

ドウダンツツジはツツジ科 ドウダンツツジ属 の落葉樹で、まるい樹形に育ちます。刈り込んでも強く好きな形に整えられ、放置してもそれなりに育ってくれて丈夫です。   まだ若木のドウダンツツジもかわいらしいのですが、今日の写真のように年季の入った古株ではとても豪快な姿で楽しませてくれます。剪定なども必須ではないので手間のかからない樹木であり、和風の庭にも洋風の庭にもよくあいます。また、ツツジ科の植物は根に「ツツジ型菌根」をつくるのが特徴です。

ツツジに特徴的な菌根菌とは

植物の根の中に入りその植物と共存する微生物のなかに「菌根菌」という菌がいます。菌根菌は、菌糸を根に侵入させて根から糖分を得て養分に変えて植物に供給する働きがあり、ツツジ型菌根菌はそのひとつ。日本人に慣れ親しんだツツジやドウダンツツジは特殊な根を持っており、少ない栄養分でも育ちますが花付きを良くしたいときには少しだけ油粕や米糠をあげています。

夏のころ、幹の根元におがくずが落ちていることがあります。これはカミキリの幼虫の幹に小さな穴を開けて生息するテッポウムシの仕業。放置しておくと樹木が弱ってしまうので、おがくずを見つけたら枝を見渡して小さな穴やおがくずのような固まりがある箇所を探して殺虫剤を散布します。

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