大きくなりすぎた庭木、茂り過ぎた庭の手入れ

茂りすぎた雑木の庭の手入れ剪定・手入れ

大きくなりすぎた庭木をなくしたい場合、剪定したい場合

庭木が大きくなりすぎることがあります。剪定も伐採するのも一苦労です。また、伐採したのにすぐ芽吹いて大きくなったり、剪定したのにすぐボサボサになる、といったことは避けたいものです。

剪定をして樹形を整えたい場合には、他の記事で書いています。

木を切ったあと伸びないよう芯止めして伐採

せっかく樹木を伐採しても根は生きていますので、翌年にはまた成長をしてしまいます。例え業者に頼んでも翌年にはもう大きくなっていたらがっかりしてしまうのではないでしょうか。せっかく苦労して切ったのに、翌年にはまた同じようなボサボサの状態になったら悲しいですよね。

そこで伐採した木が再び成長しないように、一度切った木がまた伸びてこないよう、使っているのが除草剤。通常は草の除草に使われるもので、葉に塗布して草を枯らせるグリホサート系の除草剤です。そのまま使えるタイプではなく、薄めて使うタイプを薄めずに原液のまま使います。

除草剤には色々なタイプがあるので、必ず「グリサホート系」の除草剤を使います。除草剤のなかでも一番ポピュラーなタイプ。この除草剤を伐採した切断面に塗ると樹木の根も枯らすことができます。塗る液の量が少なかったりすると稀にまた成長してきてしまうので、ガムテープなどを薬を塗った断面を覆うように貼っておくと更に効果的です。

伐採,永久,生えてこない,アイデア,不要な樹木

伐採後に生えてこないよう処理する方法

ただし、枝が細かったり、ツタだったりすると、伐採しながらこの処理をするのはとても面倒です。当初は瓶に入れた除草剤と刷毛を持ち歩いていましたが、作業性がとてもわるくわずらわしかったです。瓶や刷毛を取りに戻っていたりすると、庭作業では多くの道具を持ち歩いていますので邪魔になりますし、細い樹木を伐採したあとに刷毛や瓶を探していると伐採した箇所がわからなくなってしまいます。

そこでわたしは虫刺されの薬の空容器にこの除草剤をポケットに入れて持ち歩いています。さっと取り出して塗るのも簡単で便利です。このおかげで、伐採した樹木を根絶やしにすることが可能になり、雑木の庭作業がだいぶ作業が楽になっています。

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剪定くずの山
身長より高い剪定くずの山

大きくなってしまった庭木の剪定

次は、大きくなった庭木を伐採せずに剪定する場合です。大きくなった樹木を剪定する場合には形を乱す枝をなるべく根元から切っていきます。強剪定になりますので、毎年行うと樹木に負担が大きくなりますから、樹木の負担が少ない時期(常緑種4-6月、落葉樹1-3月)を選び、一年おきくらいに分けて少しづつ小さくしていくと樹木への負担がすくなくなります。

株立ち樹形にしておけば、地際から切ればよいのですが、そうでない場合には高い木を根元から切ると倒木時にとても危ないので、高いところで剪定をする必要があります。

はしごや脚立で届く範囲ならそういった道具を使うのが一般的です。それでも手が届かない場合には①糸鋸をつかう②ハーネスをつけて木に登るといった二つの方法のうち適した方法を用います。

①糸鋸を使って剪定

糸状のノコギリなので、高所にひっかけることができれば地面にいながら高所の枝を切ることができます。登った木の上でこのノコギリを使うこともあります。手の届かないところを剪定するのにはとても便利です。

高所の剪定
高所の剪定

②ハーネスをつけて木に登って剪定

木に登らないと剪定できないような大きい木の場合、剪定するために屋根より高く登ったりしているので、ハーネスをつけて木に登って剪定をしています。

ハーネスを付けて木登りして剪定
ハーネスを付けて木登りして剪定

ハーネスは肩までかけられるフルハーネスタイプが安全です。ハーネスの金具を枝に引っ掛けて高所から落ちないようにしながら作業したり、木登りします。

わたしは木の上では電動工具は使いませんが、木の上でチェーンソーを使ったりするときにはチェーンソー特有の跳ね返りである、キックバックという反発力があり危険ですので、必ずハーネスを付けるようにします。

また、枝がひっかかって落ちてこないことがありますので、太い紐を用意して下から引っ張れるようにすると良いです。

茂り過ぎた雑木の庭

引っ越ししてきたころの雑木の庭は長い間誰も住んでおらず、手もかけられていなかったので荒れ放題。手入れのされていない人工林によくある光景にありがちな風景で、すぐ成長する木々と常緑樹ばかりが茂り、木々も所せましと隙間なく植わっていたので鬱蒼としていました。一度人間の手が入った自然では、ゆっくり育ついわゆる雑木と言われる木々が自然には育たなくなってしまい、かわりにすぐに大きくなる草で言うと雑草のような成長の早い木々が大半を占めるようになってしまうのです。

ぜんぶ伐採してしまえばいいじゃないか、と思うかもしれませんが、そんなことをすれば、翌年には成長の早い樹木だけが良好な陽当たりでぐんぐん成長してしまい、余計に毎年の手入れが大変になりますし、そういった成長のはやい木々は枝ぶりも穏やかとは言えませんので、見た目にもよくありません。

庭木に適さない、伐採したい樹木

雑木の庭の手入れとして、まずは成長の早い木々をすべて伐採することからはじめました。ほかっておくと成長の遅い手入れのいらない良い樹木が育たなくなってしまうためです。まっさきに伐採したのは以下の3種類。

  • アカメガシワ
  • クサギ
  • ツタ(ジシバリ、サルトリイバラ、ヤマイモ、アケビ、ヤマブドウ等)
アカメガシワ
アカメガシワ

この3種類はすぐ大きくなり他の植物の成長を阻害するので見つけ次第、伐採します。この種類の樹木は手入れの行き届いていない田畑の脇や道路脇などでもよく目にしますが、とんでもなく成長の早いのですぐ鬱蒼としてしまうのです。これらの木々を伐採しただけでだいぶすっきりします。

同様にツタも除去していきます。枝は太くなくてもツタがあるだけで鬱蒼としてしまいます。ツタを除去するのはとても根気の必要な作業ですが、生え際を探してひとつひとつ除去するようにします。

これら3種類の樹木を除去出来たら次にクスノキ、エノキ、カシノキ、ムクノキなども伐採していきます。それらもすぐ大きくなるため早めに伐採します。特にカシノキなどのドングリの木は毎年ドングリの実からたくさんの幼木が育ちすぐ大きくなってしまうので、植えるなら手の込んだ管理をする覚悟が必要です。

さて、伐採するときに大事なのが、伐採したところから再度成長してしまうのを防ぐこと。そうしないと伐採したところから勢いよく芽吹いてしまい、毎年同じ作業の繰り返しになってしまいますので、必ず芯止めをするようにします。

成長の早い樹木を伐採して成長の遅い樹木を大切にすることで、すぐに茂らず大きくならない、手間のかからない庭に少しづつ変えていくことができるでしょう。

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