恐ろしい害虫・害獣が雑木の庭に来る
雑木の庭にはハチなどの害虫や、イノシシなどの害獣がよく来ます。駆除したくても近づくにもおっかないですが、蜂の巣などは退治しなくてはなりません。初夏までの時期ならペットボトルトラップで退治することができるのですが、それ以降になると駆除するにも大変です。
スズメバチなどは、防護服を二重に着たりしてスプレーをかけに行きますが、本当に怖く恐ろしいので、遠隔で操作できるスプレーをつくることにしました。
害獣・害獣に困ったら
害虫・害獣は、退治したい気持ちはあるものの、実際にはできないことも多いです。危ないので無理はしないようにしてください。
害虫害獣遠隔退治装置の材料
殺虫剤の噴射には電動水鉄砲を使います。(分解するとラックアンドピニオンギアをうまく使用して引き金を動かす仕組みになっています)
電動水鉄砲と首振り動作を遠隔で動かすための無線送受信機。スイッチオンの動作させるためのチャンネルが2つあるうえに、2.4G無線の送受信機です。見た目のわりにとても優秀。20mほど離れてもちゃんと動作しました。
下の写真は減速機です。噴射機を旋回させて害虫(害獣)を狙い定めるのに使います。左右の首振り旋回させたい噴射機をモーターに取り付けただけでは、モーターの回転数がはやすぎて求める位置に定めることが難しいので、モーターの回転数を落として位置決めをしやすくするために使用します。
下の写真は1/5000の減速機能を大きな減速ができる減速機です。電気的に電圧を下げれば回転数を落とすこともできるのですがトルクもさがります。反対に機械的に回転数を落とせばトルクを上げつつ回転数を落とすことが可能です。中身はプラモデル部品のようになっているので組み立てます。このセットに付属しているモーターを使用します。
電池ボックス。6Vで動作するよう電池4つを使います。
害虫害獣遠隔退治をつくる
送受信機のチャンネルはふたつあるので、ひとつのチャンネルは電動水鉄砲の電池端子につなぎ電動水鉄砲をON/OFFさせて噴射を操作します。そしてもう片一方のチャンネルはギアボックスのモーターにつないで電動水鉄砲が左右に首振り動作(旋回動作)できるようにしました。
チャンネルあるうちのひとつのチャンネルは電動水鉄砲の電池ケース(電池は入れていない)の端子からプラス端子とマイナス端子をのばし、受信機の端子につなぎます。送受信機で電源をON/OFFすると電動水鉄砲が動いて連続噴射したり、止まったりします。
チャンネルあるうちのもうひとつのチャンネルは減速機のモータにつないで、首振り動作(旋回動作)をON/OFFさせるのに使います。電池ボックスと受信機はつないでケースにおさめました。
害虫害獣遠隔退治の使い方
害虫害獣遠隔退治装置は一体型のユニットとして取付板に取り付けました。例えば害虫のひとつであるスズメバチの蜂の巣は木の上にあることもあれば土の中にあることもあります。さらには斜面にあるかもしれません。害獣がよく立ち寄る場所もさまざまでしょう。
そこで、土台は脚立かはしごを想定することにしました。それなら様々な高さや場所に設置が容易になります。この取付板をはしごや脚立にクランプして使用します。また、ドローンにつけて飛ばしても面白いと思っています。
さらに、噴射先を狙いやすいようスマホカメラをセットしてリアルタイムの画像を取得して使っても面白いでしょう。スマホもこの取付板に設置して遠隔から画像で確認できるのでさらに害虫に狙いが定めやすくなります。
噴射に使う液には、害獣の場合には水を使い、蜂の巣退治の場合にはピレスロイド系の薬剤を使うなどして、用途によって使い分けをする予定にしています。