山野草とは
山野草とは野や山の素朴な植物。特に、山で見られる山野草は可憐な花を付けるものも多く、人気があります。その一方、雑草とは違い性質が強くないので、自生地である自然環境に近い環境を整えないと育たないものもあります。
わたしは山に登るのが好きで山野草の可憐な姿を見るたび自分でも育ててみたいと思っていますが、地植えするたびに何度も失敗しています。特に地植えは「植える場所には気を使う必要があるので、その植物が実際に生育している環境を調べ、比較的強い山野草から育ててみるべく性質を調べてみることにしました。
自生地の違いによる山野草の難易度
自生地の環境が生育環境に遠いほどその生育は難しくなります。例えば標高が高く涼しい高山や水が適度にある湿地や水辺で見られる山野草は環境を整えるのが難しい種類といえましょう。
つまり庭に地植えできる山野草とは、自生地の環境が庭に近い植物ということになります。
逆に、林床に育つ植物などはある程度環境を整えれば育つ可能性のある植物だと言えます。いくつか鉢植えで育てていますので、いつか山野草を地植えで大きく育てられるようになりたいと思っています。
環境を整えれば路地植えできそうな山野草一覧
種類 | 特徴 |
イチリンソウ | 初春に咲く背丈の低い花。白色が一般的。落葉樹の木陰 |
カタクリ | 初春に咲く花の反った紫色や白色のユリ。涼しく風通しのよい木陰 |
シュンラン | 春に咲く野生のラン。風通しの良い木陰 |
スイセン | 晩冬に咲く球根植物。冬に日の当たる落葉樹の木陰 |
ショウジョウバカマ | 早春に咲くボンボン花。湿った木陰。葉は雑草と間違えやすい |
ユキワリソウ | 初春に咲く細工のような可憐な花。夏に涼しく保つ |
イカリソウ | 春に咲く形が特徴的な花。ツル植物に葉が似ており間違えて除去しまわないよう注意 |
エビネ | 春に咲く房状の花。特殊な種類でなければ剛健。常緑樹の木陰 |
オダマキ | 春に咲く青色や白色の風変わりな花。風通しのよい陽当たり |
シラン | 春に白色や赤色の花が咲く剛健なラン。雑木の庭にもあるが気を遣わずとも育つ |
マイズルソウ | 春に咲く線香花火のような白い花。落葉樹の木陰 |
レンゲショウマ | 夏に咲く可憐な白い透き通った花。風通しの良い日陰。直射日光厳禁 |
ダイモンジソウ | 秋に咲く「大」の字の花。赤色の花が代表的。夏に日に当てると葉が焼けてしまう |
ホトトギス | 秋に咲くまだら模様の花。橙色や黄色の花があるが、青もある。常緑種の木陰 |
植物を見れば、だいたいの適地が予想できる
葉の大きなものは日陰が好きなことが多く、直射日光に長くあたると日に焼けます。
分厚い葉を持つ植物は蒸れやすく湿度が苦手、などその姿が適地を伝えてくれることもあるので、植物をよく観察してみると良いかもしれません。