冷蔵庫に飾り棚をつくりたい
冷蔵庫は金属でつくられているので、質感が無機質で冷たくなります。なかには木材シートのようなものを貼った冷蔵庫もありますが、やはり本物の木材とは程遠いもの。冷蔵庫は金属の素材でつくることで放熱の役割を担っていると思われ、木材でつくると熱がこもるのだと思われます。
少しでも温かみのある雰囲気を冷蔵庫周りにつくりたくて、木製の飾り棚をつくることにしました。
マグネット磁石でくっつく飾り棚
ねじやくぎを使って棚を固定するわけにはいかないので、冷蔵庫の壁にねじくぎを使わず磁石で固定させる飾り棚にしました。強力な磁石を選んでいますので、ビクともしません。好きな位置につけられるし取り付けのための加工穴をあける必要もなく、着脱も可能です。
そうはいっても冷蔵庫扉に固定すると冷蔵庫の開閉で落ちてしまう心配もあります。そこで冷蔵庫の横ならある程度は大丈夫かな、と冷蔵庫横に磁石でくっつく飾り棚をつくってみました。
春になったのでライラックやアセビ、ユキヤナギなど庭の花が飾ってあり、少しごちゃごちゃしていますが、瓶の乗っている白と茶色の台が今回つくったマグネット飾り棚です。
飾り棚に使うマグネット磁石
L字金具に強力なバナジウム磁石(これ大事)と棚板を付けて作りました。マグネット磁石は加工が難しいので、ヨークと呼ばれる金属板が付いているマグネットを使いました。このヨーク部分とL字金具を固定して、「L字金具が付いた棚板」と「ヨークの付いたマグネット」とを固定しています。
ヨークとはマグネット磁石の吸着力をUPさせる金属製の板のこと。どんな板を取り付けても良いわけではなく、適した材質がありますので、ヨークの付いたマグネット磁石を買ってくるのが良いと思います。今回の棚板のように、マグネット磁石の端に磁力が発生して欲しいときには特に有効です。
マグネット飾り棚の棚板
棚板の素材はなるべく軽い材料を選びます。今回は桐を使っています。木材のなかでは軽い材料です。
落下防止のため少しだけ棚板上の中央部を削ってあります。また、塗装には白い塗装をしたあと少し剥げさせたアンティーク塗装にしてありますので、シャビーシックな雰囲気になりました。 無機質な冷蔵庫が見違えるほど温かな雰囲気のある一角になりました。
さらに、マグネット磁石部分を隠すために取り付けた板は、茶色いBRIWAXで塗装しました。このワックスは塗るだけでアンティーク風になるので、広く使われており、好きな風合いなのですが、あまり使いすぎるとくどいので、わたしは細かい場所に使ったり、下地に使ったりしています。
強度的には扉に付けても大丈夫な強度はあるようですが、料理作業の邪魔になるので冷蔵庫の側面に取り付けて使っています。