冬に苗を育てる
春に向けて苗を早めに育てています。種まきと発芽は体温でやっておりますが(体温発芽)、その後の管理には、自作の育苗器で加温して苗を育てています。育苗器の機能としては、ヒーターがついており、設定した温度になったらヒーターが切れるというものです。
自作の育苗器その1
ポットにまいた種は外気が寒い時期には加温が必要です。しかし、加温ばかりしていると、苗が温まりすぎてしまうので、「設定した温度になったらヒーターを切ってくれる」機能のある加温が必要です。
下の写真がその機能があるサーモスタットという部品。サーモスタットとは設定温度に至ると自動で電源が切れ、また冷えると電源が入る電気部品のことです。小型ですが、制御温度など細かく設定できる優れもの。つなぎ方もヒーターと電源をつなぐだけですし、設定もとても簡単。ただし、電源が12Vなので、コンセントにつなぐ場合には変圧器を用意します。12Vの変圧器はPCやライトによく利用されていますのでおうちを捜索したら出てくるかもしれません。
別途買ったUSB加熱 ヒーターをサーモスタットにつないで使います。
ヒーターを入た箱を育苗容器の下側に、その上に育苗容器を置き、袋をかぶせてできあがり。この時期はまだ寒いのでヒーターの温度は25度に設定しています。
自作の育苗器その2
ヒーター(5V)と温度調整用のサーモスタット(12V)で電源電圧がちがったのでどちらかで合わせたかったため、少し改造しました。ヒーターを12Vに交換して再チャレンジ。元々ヒーター出力も少し弱かったので出力アップのためにもいいかなと。簡単につなぐだけです。改造前にはヒーターとサーモスタットにそれぞれ電源が必要だったのが、電圧が統一されたので電源がひとつに統一されて配線がスッキリしました。
また、ヒーターは70度まで上げられるアルミニウム製です。発酵などにも使えます。わたしは甘酒つくりによく利用しています。いろんな用途で利用できます。組み合わせ次第でヨーグルトメーカー、育苗器、暖房器具など用途は様々に使えます。収納場所にも困らないのでとても便利。
さて、下の写真ではいらなくなった鍋を二つ重ねて使っており下段にヒーターを入れています。その上にもうひとつ同じ形の鍋を重ねて苗を並べています。
使用する際には全体に袋をかぶせて保温をします。
育苗器のいろんなバージョン
育苗器の基本的な部分は上に書いたとおりですが、置き方など毎年少しづつ改善を重ねています。写真を撮っているものだけになりますが、履歴を残しておきます。
育てた苗のその後
育苗器で育てた苗は、いきなり畑に植えても外気の温度に慣れていないので弱ってしまいます。また、発芽後には太陽に当ててしっかりした苗に育てていく方がよいです。
育苗器から畑へ少しづつ苗を慣らしつつ、日光に当てるために、わたしは手作りのガーデニング棚を苗を育てる時期には温室として使っています。
このガーデニング棚は手作りしたものですが、季節に応じて使い方を変えて使うことができますので、一年中使えてとても便利です。