イロハモミジは雑木の庭の主役

樹木

イロハモミジの魅力

春の新緑や秋の紅葉を楽しませてくれるイロハモミジは、20本以上あるいはもっとたくさんありますので、間違いなく雑木の庭の主役です。

イロハモミジはどこにでもある樹木ですが、モミジの中でも枝の伸び方がしなやかなので、綺麗な枝ぶりを活かして剪定したり添え木をしたりして整えて楽しんでいます。

イロハミジの新緑

イロハミジの芽吹き

わたしは芽吹きのイロハモミジが一番好きです。写真は葉が出始めた芽吹きの様子です。写真のようにイロハモミジは葉の先が赤く染まって芽吹きます。紅葉のような渋い赤ではなく紅色のような鮮やかな赤色をしています。

さらに芽吹きが進んで葉が広がってくるとそのイロハモミジの芽吹きの赤味は薄れてきてしまいますので、芽吹きのときのほんの一瞬だけ見られるイロハモミジの色合いです。この芽吹きの赤味はもっと時間が進むとすっかり消えてしまいます。

雑木の庭にはたくさんのイロハモミジがありますので、新緑の時期になると雑木の庭がうっすら赤く染まります。これは、イロハモミジの特徴的な性質で、イロハモミジとよく似ているヤマモミジでは見られませんので区別できます。

イロハモミジの剪定

モミジの剪定時期は冬です、時期を間違えると樹液が出て弱ってしまいますので、他の時期にはなるべく剪定をひかえます。冬に剪定する際にはいちばんはじめに行います。なぜならモミジの選定は葉が落ちてすぐが最適だと言われているからです。

もみじは自然樹形がきれいでなるべく手を入れず育てたいのですが、上に鋭く成長してしまう「徒長枝」が発生してしまうこともあります。徒長枝は樹形を乱してしまいますので剪定して切ってしまいます。

モミジの剪定

徒長枝がどれかわかりますでしょうか。赤線が主な徒長枝です。寝ぐせのように上に強く伸びて、樹形を乱してしまっています。赤い線をつけた枝を根元から切ります。

モミジの剪定

イロハモミジの仕立て方

雑木の庭では私道を覆うように仕立てています。横から見るとこんな感じ。私道にもみじのトンネルができています。冬の写真だと少しわかりにくいので新緑のころの写真も添えておきます。

モミジのトンネル

モミジのトンネルになっており、トンネルの下を歩くと誰にも歓迎されてないのに歓迎されているような気持ちになれます。もちろん見た目も素敵。 モミジの枝はしなやかなので、雨の日には葉に水が付いて重くなり、トンネルが低くなり傘に枝がトントンあたりますが、それもまた風情が良いなと感じています。

モミジのトンネル

太い枝はのこぎりで切るしかありませんが、もみじはのこぎりを嫌うと言われていますので手で折れるような箇所は手でポキンと折るようにしています。

イロハモミジとは;特徴、育て方、注意点

ムクロジ科 カエデ属の落葉樹で本などでは樹高10メートルと書いてあったりしますが、雑木の庭では樹高低く仕立てているせいか、2-3メートルくらいにしかなりません。西日にも強く、広がる方向も仕立て方次第なので広い庭にも狭い庭にも向いている樹木だと思います。

同じモミジの仲間でもまっすぐ伸びる立木性のモミジも雑木の庭にいくつか植わっていますが他の樹木との合わせ方や樹形の整え方が難しいのでたくさん植えると悪目立ちしてしまいますのでたくさん植えるならやっぱりイロハモミジになってしまいます。

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