厳しい冬に咲き、ほのかに香るスイセンは「密」がお気に召さない

厳しい冬に咲き、ほのかに香るスイセンは「密」がお気に召さない草花

スイセンの花が咲いた

スイセンは種類によってはお正月くらいから咲き出し、寂しい冬の雑木の庭を少し彩ってくれます。球根で育ち、夏になると地上部の葉は枯れてなくなりますが球根は生きており、毎年植えたりしなくても花が咲いてくれます。基本的にはずっと植えっぱなしのほったらかしにしていますが、毎年同じ時期にたくさんの花を咲かせてくれています。

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スイセンの毒

スイセンに含まれる毒はアルカロイド系のリコリンで、主にスイセンやヒガンバナ、スズランなどに含まれています。このリコリンは摂取すると吐き気や嘔吐、下痢などの中毒症状を起こし、過去にはスズランを挿した花瓶の水から中毒が起きた事例もあり、注意が必要です。アサツキや行者ニンニク、チャイブと間違えてスイセンを食べ、食中毒になったという報道が時折あったりしますが、似ているので食べないように注意します。

一方で、スイセンに含まれる成分のひとつであるガランタミンは認知症の治療に使われているなど、毒にも薬にもなっているようです。

雑木の庭のスイセンの花が咲かない

さて、雑木の庭にはスイセンがあちこちにあるのですが、なんだか葉ばかり茂って花付きが悪くなることがあります。花付きが悪くなっているのは、球根が密集しているためで、手入れのサインです。どうやらスイセンは密集がお気に召さないようです。

花の咲かないスイセン
花の咲かないスイセン

花付きが悪くなったスイセンの手入れ

スイセンは夏になると地上部が枯れてなくなってしまいますので、本来なら地上部が枯れてから株分けするのが球根のためには良いのですが、地上部が枯れるとどこに球根があるのかわからなくなってしまうため、地上部が枯れかける時期に作業して株分けするようにしています。

まず、たくさんある球根を掘り上げます。(この日の球根は50個くらいになりました)そして広いスペースに球根の2-3倍の深さに穴を掘って埋めておきます。植え付け時期を見計らって、球根を保存している方もいるようですが、管理が面倒なのですぐに植えています。

スイセンの球根
スイセンの球根
球根を植えた
球根を植えた

次の年には花付きがよくなり、掘り上げた球根をあちこちに増えたので、さらに雑木の庭の色々な場所でスイセンを楽しめるようになりました。暑い時期、頑張って植え替えてよかった。

スイセン

スイセンとは;特徴、育て方、注意点

ヒガンバナ科 スイセン属の球根植物。地中海原産ですが、中国から渡来したと考えられています。気の毒にも、花言葉が「うぬぼれ」「自己愛」と印象が悪いので、贈り物には使わないほうがいいかもしれません。

30センチほどの高さに芳香のある花を咲かせます。雑木の庭のスイセンの多くは冬に開花しますが、春に開花する種類もあり、園芸種も多く存在します。切り花にして部屋に飾りたいのですが、切り取るとすぐに枯れてしまうので切り花には向きません。

初夏には地上部が枯れますが、球根は生きていますので慌てずに。枯れた葉の見栄えが気になる方は根元から切り取ります。

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キイロスイセン

キイロスイセンは、一般的な白いスイセンの二倍ほどの大きさで色も鮮やかなので存在感があります。

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