自然樹形に剪定して伸び伸びとした印象のツツジ

樹木

雑木の庭のツツジ

雑木の庭にはツツジがたくさんあり、大きく育てているツツジもあれば小さく剪定しているツツジもあります。仕立て方によって別の樹木のような存在感になっています。一般的には角刈りに剪定されることが多いのですが、雑木の庭では小さいツツジも大きいツツジも自然風に剪定をしており雑木になじんでいます。

自然樹形に剪定をしたほうが、剪定の回数が少なくてもあまり気になりませんし、ツツジが伸び伸びと育っているように見え、とても印象が良くなります。

常緑で使い勝手がいいツツジ

ツツジの中には落葉のものもありますが、主要なツツジは常緑であることが多いです。常緑の樹木というと、葉が厚く重厚な雰囲気が漂うことが多く、しかも大きくなる種類のものが多いため、そんななかツツジは使い勝手が良い常緑樹と言えるのかもしれません。しかも春になると豪快に花をつけて楽しませてくれています。

ツツジとは;特徴、育て方、注意点

4月中、豪快に花を咲かせてくれていたツツジも5月中旬になるとそろそろ終わりの時期です。ツツジは本来であれば放任で大きく育てたいところで、雑木の庭でも大きく育てているツツジは樹高3メートルほどの樹木いっぱいに花を咲かせてとてもきれいです。できるだけこのように大きく自然に育てていきたいと思っています。雑木の庭にはいろいろな種類のツツジがあるので4月はとても賑やか。

大きなツツジの自然樹形

ツツジの剪定は花の終わった5月中旬以降が適期です。場所によっては放任して育てているツツジもあります。本来は放任して伸び伸び育てたいと思っていますが、大きく育てることができない場所のツツジはこの時期に剪定をしています。

オオムラサキツツジ

一般的にツツジの剪定というと、まあるく刈り込んだり、四角に刈り込んだりする方法をよく見かけますが、雑木の庭にはそのような 造形的な姿があまり似合いません。そこで、自然に見えるように、ひとまわり小さくなるように剪定をしています。

セキデラツツジ

さらに、造形的に刈り込む剪定方法だと、刈り込んだ形から数本の枝が伸びてしまうだけで姿が崩れて見えてしまいがちですが、自然な剪定だと一年間放置しておいても樹形が崩れたようには感じません。

剪定は髪の毛を切るのと似ています。前髪をぱっつんと切るとすぐ乱れてしまうけれど、すきばさみを使って切ればその髪型は長持ちしますね。剪定も一緒のような気がします。雰囲気も雑木の庭に合っているので、自然な剪定を好んでいます。

ツツジを自然樹形に剪定

ツツジを自然樹形に剪定するには具体的には、枝分かれの少ない長く伸びた枝をなるべく根元から切ります。幹の中央部分に近いところを切ることになるので、茂みの奥深くに分け入って剪定することになります。枝分かれの多い枝は残します。

また、形を崩すようなひょろんと伸びた枝もなるべく根元から切ります。具体的には、形を崩しているなあと思う部分をつまんで動かしてみます。すると、形を崩している部分の枝がどこから出ているかわかるようになりますので、なるべく根元から切るようにします。

下の写真は剪定前と剪定後のツツジです。ひとまわり小さくなっています。刈り込む剪定だと一年に何度か剪定が必要な場合もありますが、この自然樹形にする剪定だと一年に一回で済んでいますので手間いらずです。

剪定前
剪定後

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